雲、流るる・・・

先週の日曜日、京都の建仁寺へ座禅体験を行いにぶらり旅してきました。


京都へ８時に着くように朝５時半に起床し、電車に揺られながらのんびりと。

のんびりしすぎて、８時ちょうどにお寺についたら、もう他の方々で満席。

正規の（？）畳の部屋がいっぱいで、急遽か想定内なのか、とりあえず私は縁側に用意されたざぶとんに座す…

…が、ちょうど和尚さんによるマイクパフォーマンスじゃない、事前説明が終わったとこだった。
（しかし、プリントがひとりずつに配られ、座り方などの基本の姿勢はちゃんと分かるようになってます。さすがだ）

























座禅の基本は…

①調身（ちょうしん）…まず、あぐらをかき足を組み、姿勢を調える。

②調息（ちょうそく）…つぎに腹式呼吸で呼吸を調える。

③調心（ちょうしん）…そして雑念をとりはらい、心を静かに穏やかに調える。


…だそうです。


私も、形はそれなりに出来てきたので、こころの方を…集中、集中…

耳を澄ますと、シーンとした中にチュンチュンと小鳥のさえずる声…まさに朝って感じです！
（あたりまえか（＾＾）いや、清清しいってこと。）

時折、パシッ！パシッツ！と警策（きょうさく＝和尚さんがもってる棒）で雑念をはらうため肩をたたく音がする。


その音を聞いていると、私もせっかく来たのだから警策で一度打たれたいと思い始める…

しかし、和尚さんは私の前を通り過ぎて行くばかり…１周…２周目…

３週目…も通り過ぎる…ハァ


私の心の中では…

『たたかれたい～～、お願い、たたいて～～！』と雑念を超え、悲鳴をあげていた。
（誤解を招かないよう言っておくが私にドＭな趣向はない…）


そして、結論から言うと…途中ではさんだ休憩のときに警策で打たれるにはおじぎをして合図することが分かり、念願の警策で打たれることが叶ったのであった。（やっぱり早く来て事前説明を受けやなアカンかった…）


座禅を２０分⇒休憩５分⇒座禅２０分と行いましたが、雑念をとりはらえたとは思えませんが、意外に短く感じました。（足はしびれた）
座禅終了後、お茶とお菓子をいただきながら、長くありがたい説法を聞き座禅体験が終了しました。


その後、建仁寺の中庭を眺めながら畳みや縁側でしばし、休憩。（ここがまた心地よいお気に入りスポットです）
 


























そして、心のお次は美味しいものを食べて、体のメンテナンス…
（食欲という欲望丸出しやな、まさに煩悩の塊！って…座禅した意味は？）

と、その前にランチタイムまで少し時間があったので京都お散歩ウォーキングで近くの清水寺まで歩いた。

 

















































坂やし、晴れてるし、観光客多いし、めちゃめちゃ暑かった。

古都京都…イメージとは裏腹に外人さんが凄く多い…

歩いてる途中、綺麗な白人のトラベラー（女性）に『ナイス　トゥ　ミー　チュー』と声を掛けられたが…

とっさに何て言ってあいさつしたら良いんだったか出てこずに会釈だけした自分が情けなかった…

『ハブ　ア　ナイスデイ！』とかイカしたことを言ってみたいが、そうでなくても『ハーイ！』とだけでも…まじ凹んだ。




そして時間も、腹具合もいいころあいになってきたので、建仁寺のすぐ近くの花見小路にある『侘家古暦堂』へ

ここの石焼き親子丼が食べたかった。（実は今回の旅の第一目的だったりする）

小さいながらも店内はジャズ的な音楽が流れ、落ち着いた良い感じ（でも、焼き鳥焼いてます）

 

















































卵を丸３つ、最初半熟トロトロで美味しく、後ほど石焼でカリカリに！
（美味しかったんですが、付いてきた白濁したスープの方がコラーゲンや鶏のエキス濃縮された味で絶品でした。）

ほんのり甘い和三盆梅酒も暑い中歩きまわった体に一時の癒し。


仕事の関係上、曜日感覚に疎い私にとっては、久々に日曜（休日）の朝を感じさせる、清清しい気持ちになりました。
もみじの紅葉などこれからの季節の京都も、もっとはんなりとして、心や体のメンテナンスによいのではないでしょうか？